時事ネタ
超訳
1964年3月にニューヨーク・クイーンズ市で、悲惨なジェノヴィーゼ事件が起きました。簡単に事件の内容を説明すると、キャサリンという一人の女性が、深夜の自宅に帰宅する際に暴漢に襲われ殺害されました。その状況は35分に渡ってキャサリンは助けを求め逃げ回りましたが、遂に犯人に捕まり殴打され絞殺されてしまったのです。そこで奇妙なのは、殺害は大勢の人の目の前で行われ、その数38人の助ける事の出来る人がいたのにも関わらず、誰も助けようとはせず、警察にも誰も電話しませんでした。なかなか理解しがたい状況ではありますが、心理学者教授「ビフ・ラタネ」と「ジョン・ダーリー」の研究では、人間が一人でいる時に緊急の問題に直面した際の助ける確率は85%であるのに対し、5人グループで問題に居合わせた際の助ける確率は31%まで減少する結果が発表されています。これが昨日の記事でも扱った、集合的無知現象ですが、ここでの問題は、大勢の人がいる場合には、誰かが行動するだろうと、人任せになっているのと同時に、周りの人の行動をお互いが伺ってしまう事も大きな問題です。このジェノヴィーゼ事件では38人全ての人が誰かが助けるだろうと考えていた事とプラスして、全員がお互いの行動を伺っていた結果、誰も行動を起こさなかった事で、結果的に最悪の結果に繋がってしまいました。そこから得られる教訓は、人それぞれで、多岐に渡ると思いますが、私も大きなバンの車に、腰の上に10分間下敷きになり、生死を賭けた戦いから、生き残れた身としては、とても心が痛む事件をつい最近知り、とても印象に残ったので、本日の記事で取り扱ってみることにしました。本日は時事ネタに関する話題を扱ってみましたが、これからも、引き続き様々なトピックを扱っていこうと思ってるので、楽しみにしていて下さい!